8/12-14北陸

18きっぷで北陸方面に行ってきた。2年前に秋の乗り放題パスは使ったが、18きっぷそのものを使うのは10年ぶり。

  • 1日目

2310東京→0550大垣(ムーンライトながら
0553大垣→0627米原
0650米原→0700長浜
0800長浜→0825近江塩津
0833近江塩津→0846敦賀
1040敦賀→1118武生
1222武生→1246福井
1410福井→1536金沢

ムーンライトながらで大垣まで出てスタート。9号車とかなり後ろのほうで、米原行きに乗り換える階段が相当前のほうだったので乗り遅れそうだったがなんとか間に合った。乗り換えが3分しかないので、少しでもムーンライトながらの到着が遅れると乗り換えが厳しい。米原行きは昔は4両編成だったそうだが、8両編成だったので車内には余裕があった。
米原から北陸本線に乗り換えて長浜で降りる。琵琶湖沿いの長浜城跡が公園になっていて駅から5分弱で行ける。朝早かったが公園には結構人がいた。琵琶湖は先日の大雨の影響かかなり濁っていて浮遊物も多かった。駅を挟んで琵琶湖と反対側には、黒壁スクエアという一角があって、地域おこしの文脈でかなり有名らしいのであわせて行ってみたが、雰囲気があって良かった。朝早すぎてお店はやっていなかったが。その他にも、旧長浜駅の建物など見所が多く、1時間でいろいろ見れてよかった。
その後は敦賀に移動してレンタサイクルで市内を観光。気比神宮に寄ったあと、旧敦賀港駅の建物を模した博物館にいって敦賀の交通の歴史を見た。日本海側の入口だった時代は相当繁栄していたようだ。その後、赤レンガ倉庫のカフェがちょうど開いたので少し休憩し、また駅に戻った。鯖寿司が一口分だけ売っていて食べたがおいしかった。
その後は武生の御清水庵という蕎麦屋で越前おろしそばをいただいたが、大根おろしの辛みが合っていてあっという間に食べてしまった。食べた後に、武生の有名な観光スポットであるという蔵の辻というゾーンへ行ってみたが、建物は確かに雰囲気があるものの、お盆だからかもしれないがどこの店も閉まっており、そのせいか全く活気も感じられず、期待倒れという印象。鉄道ジャーナルではおすすめしていたが。
その後福井へ移動して越美北線に乗ろうと思っていたが、18きっぷシーズンだからか1両の列車がかなり混み合っており、その状態で九頭竜湖まで行くのはつらいのでパスして金沢へ早めに移動し、金沢観光をすることとした。金沢の「まちのり」というレンタサイクルが秀逸なシステムで、市内に二十数カ所のサイクルポートがあり、1日200円で自転車が借りられ、30分以内にどこかのポートへ返せば追加料金が発生しない。これを利用して、金沢駅についたのは15時半過ぎだったものの、そこから日没までの間に、駅から東茶屋街金沢城周辺、旧四高記念館、犀川沿い、長町武家屋敷とかなり多くの場所を回ることができた。市内に観光地が分散しながらも一定の範囲内に集まっており、それらを移動するニーズがあるからこそ成り立っているんだろうと思う。2012年から始まっているそうだが、初期投資にどれくらいかかるのだろうか。長町武家屋敷のあたりにオヨヨ書林という古本屋があり、品揃えがかなり充実していて大変良かった。新潮文庫の昔の復刊シリーズ(背表紙の番号がBで始まるもの)がたくさん並んでいて、神保町でもあまり見ないのにすごいなあと感じた。マルローの王道を購入。
金沢ではゲストハウスに泊まる予定としていたので、一度荷物を置いた後、近江町市場の二階の店で海鮮丼。観光地価格なのかどれも高く感じたが、ネタがとても多く載っていたし新鮮でおいしかった。その後、腹ごなしもかねて、レンタサイクルで21世紀美術館まで移動し、無料ゾーンを見学。22時までやっているんだとか。タレルの部屋をのぞいたが、日中は青く見える四角い空が、真っ黒に見えるのは新鮮だった。美術館自体は21時を過ぎていたからか、ほとんど誰もいなかった。その後ゲストハウスに戻り早めに就寝。

  • 2日目

0630金沢→0757七尾
0916七尾駅前→0955ひみ番屋街(わくライナー(バス))
1149氷見→1220高岡
1224高岡→1242富山
1405富山→1503猪谷
1508猪谷→1617高山
1854高山→2111美濃太田
2125美濃太田→2201岐阜
2259岐阜→0505東京(ムーンライトながら

この日は富山から高山本線で南下して帰る予定。朝早くゲストハウスを抜け出て七尾線で七尾まで。七尾では一本杉通りやフィッシャーマンズワーフを見学したが、フィッシャーマンズワーフは朝8時半の開店を待ちかねたかのようにどんどん人が入ってきていて活気があった。
その後、七尾駅から氷見までバスで移動。氷見の道の駅に、ひみ番屋街という直売施設が併設されていてそこで降りた。ここはさらに輪をかけた熱気で、施設も広く多くのものが売られており、岩牡蠣をそのままいただいたりと大変満喫した。足湯もあるし、隣には温泉も併設されているし、ゆっくり回ったら半日くらいは使いそう。ひみ番屋街は氷見駅から少し離れていて徒歩20分と案内があったが、氷見駅まで早足で歩いても本当に20分かかった。ゆっくり散歩のペースだったら30分近くはかかるのではないか。
その後は氷見線からあいの風とやま鉄道に乗り換えて富山まで移動。氷見線では、天候が良ければ富山湾越しに山が見れるらしいが、あいにく曇っていて見れなかった。富山駅ではブラックラーメンを食べようと思っていたが、ひみ番屋街で食べたものでかなりおなかがふくれたので、富山駅周辺をぶらぶらしただけで早めに高山本線のホームに並んだ。高山本線は2両でかなり混んでいたが、猪谷近くになるにつれてだんだんと空いてきた。神通川が左側を流れていて絶景だった。猪谷で乗り換えて高山まで移動。
高山では、まず高山陣屋跡を見学。この建物が昭和44年まで県の地域事務所として使われていたことに驚き。それを元の姿に復活させた関係者の努力がすばらしいと思う。外国人観光客がとても多かった。その後、昔の町並みが残っているあたりをふらふらしていたが、舩坂酒造店というところで升酒の試飲を安価でしていたので試飲。半合の升酒の試飲が200円〜ででき、中庭のスペースでゆっくり楽しめる。夕方だったのでちょうど暑くもなく、たいへん良かった。駅前で高山ラーメンを食べた後、岐阜まで延々と高山本線で移動。高山から美濃太田まで2時間以上ロングシートで、混んではいなかったものの、外の風景も真っ暗で見えず、残念だった。その後は岐阜からムーンライトながらで帰京した。乗車直前はやはりキャンセルが出るのか、岐阜駅で窓際席があるか聞いてみたら空いており、変更することができた。やはり夜行の移動はけっこう疲れるし、冷房がきついので羽織るものが必要。