官庁探訪に行ってきた

以前から言っていた、中央官庁の学生向け説明会に行ってきた。五十石と。

朝6時半に家を出て、まずはお金をおろす。財布に300円ぐらいしか入ってなかった。バスにすら乗れないところだった。郵貯の残高が−11000円とかになっていた気がする。
五十石とセンターで合流し、高速バスへ。東京まで2時間ぐらいと見込んでいたがぴったり9時に着いた。以前東京まで4時間半もかかったことがあったから、遅れなくてよかった。

丸ノ内線にのって霞ヶ関駅へいく。なんかスーツを着た学生っぽい人たちが多く目につくようになってきた。みんな官庁探訪に行くのだろう。

10時からの第1回の説明会は、環境省へ行くことにした。10時までしばらく時間があったのであたりを探索する。途中で変なくぼんだビルを発見した。
新生銀行

何かと思ったら新生銀行の本社ビルだった。正面玄関にはスタバも入っていた。

うろうろしてるとそろそろ時間になったので、環境省へ。警備員さんに学生証を入って中に入った。警備員さんはいい人だった。
環境省の説明会は事務系・理工系・自然系の3つにわかれていたのだが、五十石と相談して理工系に行くことにした。6階までリッチな感じのエレベータで登り、説明会場へ。
説明会場

説明会場の様子。おそらくこの半数は東大の人だろう。

説明会は、最初にビデオを見た後、組織説明、採用説明、職員の自分たちの経験してきたことの説明などを経て質疑応答に入った。20年ぐらい働いているという人が、「〓種は正直言って省内の特権階級です」と言っていて、ぶっちゃけてるなーと感じた。質疑応答では経産省との関わりについての質問が多かった。他大学の学生は敬語をうまく使って丁寧に質問していたが、職員が学生の質問に対してはぐらかしているような感じを受けた。答えになってないよっていう答えが多かった。

環境省を後にして、吉野家で昼ご飯を食べた。都心の吉野家は昼時だと行列ができていた。店員がプロフェッショナルですごいと思った。プロフェッショナルな割にお皿を落として割ったりしていたが。
その後、国会議事堂を見学しに行った。

議事堂

中に入れないかなと思ったが、警察の人に議員の紹介がないとだめとあっさり断られてしまった。現場は厳重な警備体制(?)がしかれていた。

警察車両

議事堂の前でアイドリングしっぱなしの警察車両。

その後、尾崎記念公園に行った。時計台があった。3本の鉄骨からできていたが、三権分立を表しているらしい。

DSCF0240.JPG

時計台を背にした五十石

午後は、公安調査庁の説明会に行った。法務省の外局なので、一旦法務省のでかい会議室に集合しそこから各局毎の説明会にわかれた。公安調査庁の説明会は簡単な職員の説明の後で、20人ぐらいのグループで若手職員と座談会という型式だった。

まず、公安調査庁ってどんなイメージって聞かれてなぜか最初にあてられてしまい、「華やかじゃないイメージ」とか意味不明なことを言ってしまった。明らかに人気がないというイメージしかなかった…。
「採用の際に思想調査をするのか」とか「親が共産党員だととらないのか」とか聞きたかったがタイミングを逸してしまった。学生の質問内容を職員が書き取っていて、途中デジカメで写真も撮られて、最後に名簿に名前も書いて、もしここでなんか問題発言したら身元調べられるのかなとか意味不明なことばかり考えてたら終わってしまった。職員がデジカメで写真を撮っている様は、中核派などのデモ隊の顔写真を公安調査庁がこっそり撮っているイメージとかぶった。

中央官庁のパンフには先輩からのメッセージがたいていのっているが、他省庁と違い公安調査庁のそれは仮名で書いてあり、しかも顔も出さない。徹底的に匿名である。それがなぜなのか質問した人がいたが、「調査対象団体の内部に協力者をもっているので、その協力者の安全確保のため」ということだった。公安調査官の顔がばれると、その顔の人と接触を持っている協力者が組織内部から疑われ身に危険が及ぶ可能性があるという事らしい。座談会に出席していた若手職員も最初に名乗っていたが、あれも偽名を使っているんじゃないかと思ってしまう。

公安調査庁の説明会が終わった後は、五十石と秋葉原に行って社会見学し、筑波に帰った。

実際に「ここで働きたいな」という感情はあまりわかなかったが、非常にいい経験にはなったと思う。行ってよかった。