2005-08-21 帰り道 読書 新幹線とバスの中で、松本清張「点と線」及び三浦綾子「塩狩峠」を読んだ。点と線松本 清張 新潮社 1971-05by G-Tools「点と線」は時間表のトリックで一大旋風を巻き起こした作品である。舞台は昭和32年なので新幹線など無く、東京から博多まで行くには急行で丸一日かかるような時代である。電車での旅をしたくなるような作品だった。普通に面白かったです。どうも、松本清張の本を読むと刑事になりたくなる。塩狩峠三浦 綾子 新潮社 1973-05by G-Tools「塩狩峠」は、最初キリスト教に違和感を感じていた主人公が、進行に目覚めるあたりが話が出来すぎ感がある。どうもこの作者はそういう傾向がある気がする。「天北原野」とかもね。どちらもいい話なんだけども。最期の、主人公が犠牲になって暴走する列車を止めたあとの展開が心に残った。