世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて
世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて 柄谷 行人 岩波書店 2006-04 売り上げランキング : 3072 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
マルクスの欠陥は国家の自立性を軽視し、階級対立がなくなれば国家は死滅すると考えたところにあるという著者の意見が書かれている。また、再分配を指向するからだめなのであって、最初から格差が生じないような交換様式を作るべきだと書いてある。
ただ、結論としての国家を揚棄する(最初揚棄の言葉の意味がわからなかったが、いわゆる止揚のことだったんですね)方法が、各国の軍事力を国連に譲渡するという方法しか書かれていなくて、結局のところ「こうなったらいいな」的な発想しかされていないのではと感じた。
しかし、勉強にはなりました。