今週の読書

吾輩は猫である』は、今まできちんと読んだことがなかったので読みました。が、そこまで面白いものとは思えなかった。
津軽』は太宰治が戦争中に津軽を旅行したときのことをかいた、風土記みたいなもの。最後に、小さいころ育ててくれた家政婦と再会する場面はなかなか良かった。
『戦場の村』はベトナム戦争時の朝日新聞の連載。どうも中学生のときに読んだような気がしたが再読してみた。装甲車が縦横無尽に田畑のうえを走り回り、作物をめちゃめちゃにしている写真が載っていてあまりに衝撃的。純粋に軍事的な視点から見れば、道の上を走れば地雷を踏む危険性があるからということなんでしょうが。田畑をあらされる人の身になればたまったものではないはず。
『200万都市〜〜』は、ソ連が崩壊して支援がなくなり、極度の物不足、食品不足に陥ったキューバがどのように食料を自給するようになったのかということが書いてある。都市部のゴミ捨て場などを整備して、都市に住む人が野菜などを育てるようになったらしい。従来は砂糖だけ作るモノカルチャー経済で都市部の人は農業などしていなかったが、いまや都市部でも農業をするのが当たり前になってきているようだ。日本にそのまま当てはめるのは無理があるかもしれないが、なかなか示唆に富んでいる本だと思う。