北一輝論
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最初に収められている論文で、ドストエフスキー、ニーチェ、北一輝を、それぞれツァーリ、カイゼル、天皇が絶対君主として存在する社会での個人主義者として捉えているのが面白い。前者二人は、それぞれラスコリニコフ、ツァラトゥストラを生み出したのだが、北一輝はそのような文学方面へのベクトルが向かずに現実世界での行動を行わざるを得なかったという分析で、非常に興味深かった。