出家とその弟子

出家とその弟子出家とその弟子
倉田 百三

岩波書店 2003-07-17
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一高在学中から西田幾多郎に傾倒し,宗教文学に一境地を拓いた劇作家倉田百三(1891-1943)の代表作.浄土真宗の開祖親鸞を主人公とし,生き方に悩む多くの若い人々の心を捉えた本書は,のち各国語に訳され,海外にも数多くの読者を得た.ロマン・ロランのフランス語版への序文を付す.

親鸞とその弟子唯円が主な登場人物。旧制高校生はこういうものを読んでいたのかと思いつつ読んだ。
唯円がかえでという遊女と恋をして、思い悩む部分が一番印象深い。唯円はどうみても当時の知識青年層とオーバーラップしていて、だからこそ昔の学生も読んだのではないだろうかと感じた。