宮本常一が見た日本

宮本常一が見た日本宮本常一が見た日本
佐野 眞一

筑摩書房 2010-05-10
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日本人が忘れてしまった「日本」をその著作に刻みつづけた民俗学者宮本常一。戦前から戦中、高度経済成長期からバブル前夜まで日本の津々浦々を歩き、人々の生活を記録、「旅する巨人」と呼ばれた宮本の足跡を求め、日本各地を取材。そのまなざしの行方と思想、行動の全容を綴った。宮本が作りあげ、そして失われた「精神の日本地図」をたどる異色ノンフィクション。

宮本常一の評伝だが、ただの評伝にとどまらず、地域振興とはどうあるべきなのか考えさせられる本。離島振興法の策定のため、宮本常一が大きな役目を果たしたというのは知らなかった。
最後に「官僚たちが語る宮本常一」という章があり、座談会の様子が収められているのだが、某元次席が出ていて驚きました。