キルギス大統領顧問日記―シルクロードの親日国で

キルギス大統領顧問日記―シルクロードの親日国でキルギス大統領顧問日記―シルクロードの親日国で
田中 哲二

中央公論新社 2001-01
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シルクロードにたたずむ山岳と草原の国キルギスは、旧ソ連邦からの独立を果たし、市場経済への移行に苦悶していた。IMFから中央銀行最高顧問として派遣された著者は大統領の信頼を得て特別顧問に就任する。時にIMF本部と現地との温度差に悩み、時に日本からの不十分な支援態勢をかこちつつ、新しい国づくりに関わっていく。日本のODAのあり方も考え、両国の相互理解交流に奮闘する中央銀行マンの日々を綴る。

1993年から95年にかけてキルギスに赴任した日銀マンの回想記。「ルワンダ中央銀行総裁日記」に雰囲気が近い。IMFからの派遣という立場ながら、IMFのショック療法だけではなく、政府主導の東アジア型経済も取り混ぜながら現地に関わっている様子が分かる。大統領の特別顧問にもなり、ある種のお雇い外国人のような形で関わっている。もっとも、その後のキルギスチューリップ革命を経て今年4月の政変と、未だに混乱が続いている。
著者が、今年4月の政変について講演したそうだ。
http://mainichi.jp/select/world/news/20100507ddm007030003000c.html