大平正芳―「戦後保守」とは何か

大平正芳―「戦後保守」とは何か大平正芳―「戦後保守」とは何か
福永 文夫

中央公論新社 2008-12
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戦後、「保守本流」の道を歩み、外相・蔵相などを歴任、一九七八年に首相の座に就いた大平正芳。その風貌から「おとうちゃん」「鈍牛」と綽名された大平は、政界屈指の知性派であり、初めて「戦後の総決算」を唱えるなど、二一世紀を見据えた構想を数多く発表した。本書は、派閥全盛の時代、自由主義を強く標榜し、田中角栄福田赳夫三木武夫らと切磋琢磨した彼の軌跡を辿り、戦後の保守政治の価値を問うものである。

大平正芳の評伝だが、同時に戦後自民党史。戦争中は大蔵省から興亜院に出向し、占領地の実態を見たことが、後に活かされたそうです。