国際貢献のウソ
国際貢献のウソ 伊勢崎 賢治 筑摩書房 2010-08-06 売り上げランキング : 7469 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
国際NGO、国連、日本政府を30年渡り歩いて痛感した、「国際貢献」の美名のもとのウソやデタラメとは。武装解除のプロが、国際情勢のリアルを縦横無尽に語り、日本だからこそできる国際協力のカタチを考える。
この著者の本は読後感が重い。この本も、ちくまプリマー新書と外見は子供向けだが、内容は深く考えさせるもの。著者が言う、”世に言われる「魚をあげるより、魚の取り方を教えるべき」という一般の援助論は、傲慢そのもの”という意見は、これを読むまで考えたこともなかった。また、国際貢献のNGOに必要な人材は、躊躇なく人をリストラできる人間という指摘も、考えたこともなかった。