「鉄学」概論―車窓から眺める日本近現代史

「鉄学」概論―車窓から眺める日本近現代史「鉄学」概論―車窓から眺める日本近現代史
原 武史

新潮社 2010-12
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開業から百四十年、鉄道はもはや、日本人と切っても切れない存在になった。その発達は都市の形成に影響を与え、文学の一ジャンルを生み、沿線に特有の思想を育てた。また天皇制支配を視覚的に浸透させる目的で活用されたお召列車での行幸啓など、国家や政治とも密接な関わりがあった―鉄道を媒介にして時代を俯瞰する、知的で刺激的な「鉄学」入門。

東急と阪急の比較や、著者ならではの団地と私鉄に関する考察など面白いが、読み捨て本という印象が強い。