水死

水死水死
大江 健三郎

講談社 2009-12-15
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「父」の死の真相と自らの暗部に迫る話題作。母が保管していたトランクを開ける時がきた。そこには父の秘密が隠されている-。父の死の真相とは?小説家の精神の暗い源流とは?そして予想を覆す最終章!

アナベル・リイの次の作品。
asahi.comに、「父の死追い、戦中精神描く 大江健三郎さん2年ぶりの小説」と書かれていたが、別に戦中精神を感じる内容ではなかった。著者を思わせる老作家が、四国の実家近辺で演劇活動を行う若者たちと知り合い、巻き込まれていくという話。シチュエーション的にはアナベル・リイと変わりがない。
読んでいて頭を使う小説なのでそういう意味では面白いのだが、最終章が不満。
毎日新聞書評が、端的にまとめていてわかりやすい。