秀吉の朝鮮侵略と民衆

秀吉の朝鮮侵略と民衆 (岩波新書)秀吉の朝鮮侵略と民衆 (岩波新書)
北島 万次

岩波書店 2012-10-20
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日本では「文禄・慶長の役」と呼ばれてきた二度にわたる豊臣秀吉朝鮮侵略は、後世の朝鮮観に大きな影響を与えた事件であった。秀吉はなぜ朝鮮に出兵したのか。その構想と李舜臣による亀甲船の戦いなど戦争の実態をたどりながら、朝鮮水軍の船漕ぎや朝鮮人となった日本人など日朝両国民衆の姿を描きだす。図版多数。

タイトルや前書きからは侵略史観のようなイメージを受けるが、内容はいたって中立的。戦闘の経過を丁寧に追い、李舜臣の日記も使いながらどのように朝鮮海軍が戦ったのかを述べ、さらには降伏した日本人である「降倭」についても数人の動きを紹介している。