強力伝・孤島

強力伝・孤島 (新潮文庫)強力伝・孤島 (新潮文庫)
新田 次郎

新潮社 1965-07-30
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五十貫もの巨石を背負って白馬岳山頂に挑む山男を描いた処女作「強力伝」。富士山頂観測所の建設に生涯を捧げた一技師の物語「凍傷」。太平洋上の離島で孤独に耐えながら気象観測に励む人びとを描く「孤島」。明治35年1月、青森歩兵第五連隊の210名の兵が遭難した悲劇的雪中行軍を描く「八甲田山」。ほかに「おとし穴」「山犬物語」。“山"を知り“雪"を“風"を知っている著者の傑作短編集。

新田次郎の短編集。鳥島で気象観測に励む気象台員を描く「孤島」が良かった。離島での気象観測というのは今はもう自動化されてないが、こういう人たちの苦労があってこその今の気象観測があるのだろう。