天下泰平の時代〈シリーズ 日本近世史 3〉

天下泰平の時代〈シリーズ 日本近世史 3〉 (岩波新書)天下泰平の時代〈シリーズ 日本近世史 3〉 (岩波新書)
高埜 利彦

岩波書店 2015-03-21
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戦乱止み、文化の花開く泰平の世へ。家綱・綱吉から吉宗を経て家治まで、17世紀半ばからの百年余をみる。安定には安定のための仕組みがある。武威重視の価値観を転換する、どのような政策が打ち出されたのか。新田開発や流通網の整備、歌舞伎・相撲などの娯楽の広がり、朝鮮や琉球との往来など、躍動する時代を存分に描く。

1600年代中盤から1700年代後半まで。四代将軍が、それまでの三代とは異なり殉死を禁止したのは、主人「個人」への忠義ではなく「家」への忠義を重視することにより、将軍家による支配そのものの盤石化をはかるためだったとか。
内容はかなり面白いが、悪文が多く閉口した。接続詞が変な文章が多く、一文も長いため、読んですっと頭に入らない。編集者の怠慢ではないか。