東條英機 処刑の日―アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」

東條英機 処刑の日―アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」 (文春文庫)東條英機 処刑の日―アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」 (文春文庫)
猪瀬 直樹

文藝春秋 2011-12-06
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ジミーの誕生日の件、心配です」焼け跡の記憶もまだ醒めやらぬ昭和23年12月初頭、美貌と奔放さで社交界に知られた子爵夫人の日記は、この謎めいた記述を最後に途絶えた。彼女はいったい何を心配していたのか。占領期の日本にアメリカが刻印した日付という暗号。過去と現在を往還しながら、昭和史の謎を追う

題材は面白いが、安っぽい小説仕立てになっており、また著者自身の自己顕示欲が透けて見えてしまって微妙。零戦を2人乗りとするなど、信頼感が大いに損なわれるような記述もある。