代議制民主主義 - 「民意」と「政治家」を問い直す

代議制民主主義 - 「民意」と「政治家」を問い直す (中公新書)代議制民主主義 - 「民意」と「政治家」を問い直す (中公新書)
待鳥 聡史

中央公論新社 2015-11-21
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有権者が選挙を通じて政治家を選び、政治家が政策決定を行う。これが代議制民主主義の仕組みである。議会の発展、大統領制と議院内閣制の確立、選挙権の拡大を経て定着したこのシステムは、第二次世界大戦後に黄金期を迎えた。しかし、経済成長の鈍化やグローバル化の影響を受け、今や世界各国で機能不全に陥っている。代議制民主主義はもはや過去の政治制度なのか。民意と政治家の緊張関係から、その本質を問い直す。

代議制民主主義は、近代以降の自由主義と民主主義の折衷案で、そのどちらを強く押し出すかで大統領制だったり議院内閣制だったり、さらには選挙制度の違いなどのバリエーションが生まれてくる。その国の社会的経済的歴史的な背景に応じて、選挙制度と執政制度の2つを変えることで、より適した制度を選択できるのが代議制民主主義の利点である。
各国の歴史や、日本国内の状況などに照らしながら解説されていてわかりやすい。