教養主義の没落―変わりゆくエリート学生文化
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教養主義というと戦前の旧制高校時代のイメージが強いが、それだけではなく戦後も学生紛争の頃までは大衆化した教養主義があったということを本書は指摘している。また、教養主義はある程度国内に生活格差があることで存在し、日本で農村と都会との生活格差がなくなっていくのと同時に、教養主義も消えていったということを書いてあって、勉強になった。
また、岩波書店のことや、帝国大学の学部ごとの特色も書いてあり、興味深かった。