グッドウィル

大学会館にグッドウィルの会長がきて講演をしていたので、見に行ってきた。講演自体は4限があったので聞けなかったが、その後のパネルディスカッションを聞くことができた。周りに某Jの人たちが多くいて、ちょっと笑った。そして、パネラーの4人の学生のうち2人は知ってる顔で、間接的に人となりを聞いている人も含めれば3人が既知の人だった。つくば狭い。
パネルディスカッションはなかなか聞いていて面白かった。会長は、とにかく夢を持とうということを言ったり、筑波大は何かやるのにちょうどいいところということを言ったりしていて、そういう総論的なというか、大きな枠での話は概ね勉強になった。
しかし、なぜ介護に参入したのかという話では、かなり違和感が残った。今後、介護の先にある医療とともに市場がどんどん拡大していくから参入したという意味のことを会長は言っていたと思う。大きなことをやりたいという自分の夢に、合致するからとも言っていたと思う。しかし、かみ砕いていえば結局のところ、儲かるから参入したということではないだろうか。僕は、介護に関する仕事に携わる人には、ある種の真摯さが求められると思っていたのだが、あの会長からはそのようなものは少なくとも感じられなかった。
また、グッドウィルは人材派遣業といえば聞こえはいいけれども、悪く言えばワンコールワーカー製造業ともいえる。まあ働き方の多様性云々ということもあるので一概に悪いとはいえないけれど、いずれはワンコールワーカーから抜け出させるための支援をすることは事業者の義務ともいえると思う。前半の講演で、ワンコールワーカー状態の人たちをどのように脱却させていくかというような話はあったのでしょうか?聞いた人がいたら教えてください。
パネルディスカッションの最後に質問時間があったが、まだあまりまとめきれていなかったので質問できなかった。とっさの質問力を身につけたいとは常々思っているのですが、なかなかうまくいきません。それにしても、学生からの質問はみんなよいしょ質問ばかりだったような。質問しなかった僕がいえたことじゃないですが、もっと批判精神をもった質問があってもよかったと思う。今時、批判精神なんか死語なのかもしれませんが。