佐藤優の今後

少し前までかなり佐藤優にはまっていましたが、最近ちょっと引いた目で見るようになりました。とくに、自身の獄中体験や裁判体験を語る彼について。
だんだんとネタ切れ気味になっているような気がします。どうひっくり返っても死刑はあり得ない状況にいたわけだから、そこまで自身が獄中にあったということを強調しなくてもいいのでは。獄中でも常に冷静さを失わず知的向上心をもつ、というキャラクターをどんどん作り上げて、それに自身がどんどんはまりこんでいる感がある。あと、たまたま隣に収容されていた坂口弘ネタを引っ張りすぎじゃないかと思う。
一方で、『月刊現代』で連載が始まった吉野文六についてのルポルタージュはなかなか面白かった。彼はもう獄中ネタは封印して、ノンフィクション作家に専念するのが良いのではないでしょうか。あと、起訴休職外務事務官という肩書きもいい加減はずした方が…。