外国交際 遠い崖5 アーネスト・サトウ日記抄

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萩原 延壽

朝日新聞社 2007-12-07
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幕末の政局が大政奉還か武力倒幕かの決着をめざして急速に動きだしていた時期、サトウは情報収集をかねて、大坂から江戸まで、東海道の旅に出た。サトウの眼に映った庶民の姿は?一方、パリでは万国博覧会への参加をめぐって、幕府と薩摩が熾烈な外交戦を繰りひろげる。

この巻では、サトウは東海道を陸路で旅したり、七尾から大阪まで北陸道を旅したりしている。サトウが何か言いだす度に、護衛している役人が振り回されている様子はかわいそうだなと思った。彼が若いからなのかもしれないが、自分が無茶を言い、幕府にそれを無理矢理認めさせることが良いことだと自認しているように感じられ、不快に感じる点がこの巻では多かった。