西部戦線異状なし

西部戦線異状なし西部戦線異状なし
レマルク Erich Maria Remarque

新潮社 1955-09
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1918年夏、焼け爛れた戦場には砲弾、毒ガス、戦車、疾病がたけり狂い、苦熱にうめく兵士が全戦場を埋め尽す中にあって、冷然たる軍司令部の報告はただ「西部戦線異状なし、報告すべき件なし」。自己の体験をもとに第一次大戦における一兵士ボイメルとその戦友たちの愛と死を描いた本書は、人類がはじめて直面した大量殺戮の前で戦慄する様を、リアルに文学にとどめたものとして、世界的反響を呼び起こした。

戦前の翻訳だが、昨今ブームの新訳と違い、人物の違いが実によく分かり、読みやすい。
主人公が戦場に徐々に慣れていく様子は空恐ろしい。