門 (新潮文庫)門 (新潮文庫)
夏目 漱石

新潮社 1986-11-29
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親友の安井を裏切り、その妻であった御米と結ばれた宗助は、その負い目から、父の遺産相続を叔父の意にまかせ、今また、叔父の死により、弟・小六の学費を打ち切られても積極的解決に乗り出すこともなく、社会の罪人として諦めのなかに暮らしている。そんな彼が、思いがけず耳にした安井の消息に心を乱し、救いを求めて禅寺の門をくぐるのだが。『三四郎』『それから』に続く三部作。

前期三部作の最後。これだけは学生時代に読んでおらず初めて読んだ。
平凡な官吏として主人公が暮らしている。その後、過去にあったことが明かされていくのだが、前情報があるから略奪婚の話だと分かるが、何の情報も無しに読むと、いわゆる行間を読んで周辺をくみ取るしかない。