四国旅行

家族が仙台に帰っている間に金曜日1日休みをとり、3日間四国に行ってきた。ジェットスターがちょうどセールで、比較的安く往復できた。四国内の移動は、JR四国の「四国途中下車の旅」というフリー切符+宿泊のセットで、これもかなりお得だった。
四国は6月に出張に行って以来の2度目だったが、徳島以外は満喫できたので良かった。鳴門の渦潮は、時間があわずに断念したのでいつか見てみたい。

【1日目】
0130東京→0230成田(東京シャトル
0640成田→0750松山(ジェットスター
0915松山→1121多度津(いしづち12号)
1155多度津→1340高知(南風7号)

初日は足摺岬を目指した。早朝の成田発ジェットスター松山空港まで移動。その後、予讃線土讃線を乗り継いで高知駅まで。予讃線からは瀬戸内海が望め、雲もなくとても綺麗だった。土讃線からは右側に大歩危峡が見えて壮観だったが、それ以外はほとんど寝てしまった。
高知駅でレンタカーを借りて足摺岬まで移動。まっすぐ行っても3時間弱かかるようだが、途中で須崎市横浪半島を見てみたいと思い、寄り道したので4時間弱かかった。横浪半島には横浪黒潮ラインという昔の有料道路が走っているが、急峻な地形で曲がりくねっているのでとても時間がかかる。14時過ぎに高知駅を出発し、足摺岬に着いたのは結局17:45頃だった。
足摺岬から見る太平洋はとても壮観。波が高くて岸壁に波しぶきが散る様子が良かった。平日の夕方だからか、展望台付近にもほとんど人がいなかった。
その後はまた高知まで一路戻る。高知に着いたのは21時過ぎだった。当初は足摺岬の後に大月町の柏島にも行きたいと思っていたが、相当時間がかかってしまうようなのであきらめた。久しぶりの長距離運転でかなり疲れてしまった。
足摺岬土佐清水市に位置しているが、同市は、東京から一番移動時間がかかる市町村の一つなんだとか。確かに、高知からの高速道路も途中までで途切れ、その後は山越えの国道を進んで、やっと四万十市(旧中村市)まで着いたと思ったらまたそこから一山越えないと土佐清水市の中心部まで行き着かない。遠隔性を逆に強みに出来ればいいのだろうが、足摺岬以外の周遊スポットがないと難しいのかも。
この日の食事は、土讃線に乗り換える多度津駅のパンと、夜に高知に戻ってから食べたパスタ。

【2日目】
0820高知→0926窪川しまんと1号)
1004窪川→1217宇和島
1359宇和島→1418卯之町宇和海16号)
1516卯之町→1618松山(宇和海18号)
2034松山→2132伊予西条(いしづち104号)

この日は愛媛県をめぐった。司馬遼太郎街道をゆく14巻、南伊予・西土佐の道を逆にたどる。
朝レンタカーを返却した後、高知から窪川まで移動し、そこから予土線宇和島まで。高知ではもう稲刈りが始まっていた。極早生なんだろうか。予土線では、たまたま乗ったのが「鉄道ホビートレイン」で、車内に鉄道模型がたくさん飾られていた。予土線は最初四万十川沿いを走るが、沈下橋を車窓から見ることが出来た。
宇和島に着いたのは昼過ぎで、鯛めしを食べたあとに宇和島城に登った。天守までは急な坂道が続いており、一部日陰にはなっていたがとても暑かった。天守閣は三層目まで上がれるようになっていて、そこから眼下に宇和島の町並みや海の様子を望むことができる。三層目は風が吹き抜けていて生き返るような気持ちになった。
宇和島駅と宇和島城の間に、アーケードになっている商店街があって帰りにそこを通ったが、軒並みシャッターが下りていて土曜の昼とは思えない様子。ただ一部には新しく起業したようなお店も点在していて、そういったお店の一つの前でライブが行われていた。
宇和島からは予讃線卯之町駅へ。ここは街道をゆくを直前に読んでいなければ立ち寄らなかったと思う。昔の町並みが残っており、また四国最古の小学校の開明学校が残っている。明治15年築の洋風建築。この学校も含め、町並みの様子がとても良かった。古い醤油屋が残っていたり、また古民家を活かしたギャラリーなどもあった。
卯之町から松山まで移動して、松山市内を散策した。坂の上の雲ミュージアム萬翠荘にまず行ったが、萬翠荘はたたずまいといい雰囲気といいかなり良かった。大街道のアーケードでは、ちょうど土曜夜市というのをしていて人出がすごい。道後温泉も土曜の夕方でかなり混雑していた。
その後、8600系に乗って伊予西条駅まで移動し、泊。
この日の食事は、朝に高知駅で買ったパン、宇和島の鯛めし、松山の高島屋で食べたそば。宇和島の鯛めしは、生の鯛を、生卵と醤油とわかめを混ぜたつゆに漬け、それをご飯にかけて食べるもので、しょっぱかったがとてもおいしかった。

【3日目】
0459伊予西条→0556多度津(しおかぜ2号)
0629多度津→0640琴平(しまんと1号)
0806琴平→0828阿波池田(南風1号)
0834阿波池田→0947徳島(剣山4号)
1028徳島→1132栗林(うずしお10号)
1255栗林公園北口→1304屋島
1423屋島→1433高松(うずしお16号)
1618高松→1709高松空港(リムジンバス)
1900高松→2035成田(ジェットスター
2100成田→2207東京(東京シャトル

この日は香川県をめぐった。暗夜行路で時任謙作が見物したコース。早起きして朝一番の電車でこんぴらさんへ移動。
琴平駅に着いたのが6:40。朝早いためほとんどの土産物屋は閉まっていたが、登る人や参拝を終えて下りてくる人はけっこういて、修学旅行生もいた。石段がだらだらと続いて心が折れそうになりながら本宮についたのが7:12。最初の土産物屋が続く石段を越えれば、後はそこまで急ではないので楽だった。さらに奥社に行きたいと思っていたが、台風11号の影響か、倒木のために奥社までの道が通行止めになっていたので断念した。本宮からは讃岐富士がきれいに見えた。
奥社に行けずに時間が空いたので、徳島線に乗ってみようと思い立ち、阿波池田まで移動してから徳島へ。徳島線吉野川の南岸を走るので、吉野川の様子を間近に見られる。前の日の四万十川よりも心持ちきれいに見え、緑の色がとても強く感じた。
徳島駅では駅前を少し散策しただけで、高松へ移動。高松では、栗林公園屋島に行った。栗林公園日本三大名園には数えられていないが、池に和船が遊んでいたり、池などを望むための築山がされているなど、かなり良かった。高低差があって、高いところから全景を見ることが出来るのがすばらしい。さすがミシュラン三つ星だと思わせる。明治43年の高等小学読本には、「我ガ国ニテ風致ノ美ヲ以テ世ニ聞エタルハ、水戸ノ偕楽園、金沢ノ兼六園、岡山ノ後楽園ニシテ、之ヲ日本ノ三公園ト称ス。然レドモ高松ノ栗林公園ハ木石ノ雅趣却ツテ批ノ三公園ニ優レリ」と記載があるんだとか。
屋島へは、JR屋島駅から100円のシャトルバスが出ていて利便性が高い。ドライブウェイで上まで登っていくが、途中、屋島の古合戦場を望むことが出来るスペースがあった。頂上は広いスペースになっていて、高校の地理で習った「メサ」の地形を感じることができる。また、展望台からは瀬戸内海の多島美を望むことが出来て素晴らしい。この屋島も、昔は観光客が多かったが激減し、一時は廃墟だらけになっていたらしい。歩いているときにはあまり気にならなかったが、確かに古い建物や、シャッターが下りっぱなしの建物もいくつかあった。
その後高松駅に移動して、空港までのバスまで時間調整。高松駅の近くに高松城跡があったので少しのぞいてみた。近年、天守閣跡の石垣を全て組み直したようだ。
高松空港からはジェットスターで成田まで移動し、帰京。
この日の食事は、徳島駅の前で食べたうどん、サンポート高松で食べた冷麺。