事変の夜 満州国演義二

事変の夜 満州国演義二 (新潮文庫)事変の夜 満州国演義二 (新潮文庫)
船戸 与一

新潮社 2015-08-28
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昭和六年九月十八日、満州事変勃発。満蒙領有方針に共鳴する敷島三郎憲兵中尉と、外交官としての本分を守ろうとする敷島太郎参事官が対立する。阿片中毒を癒しつつ四郎は中国人街に身を沈めており、次郎は特務機関に協力することとなった。朝鮮人の一斉蜂起。帝都で燻るクーデター計画。そして、上海では海軍陸戦隊と十九路軍が激突する。大陸各地で弾ける戦火を描く、第二巻。

第二巻は満州事変から。奉天領事館の描かれ方に少し違和感。事変が勃発して多忙で寝られないからといって、それを外部の人間に易々と愚痴る役人はいないと思う。