差別原論―“わたし”のなかの権力とつきあう

差別原論―“わたし”のなかの権力とつきあう (平凡社新書)差別原論―“わたし”のなかの権力とつきあう (平凡社新書)
好井 裕明

平凡社 2007-04
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「差別は自分と関係がない」、そう思う人が多いかもしれない。けれども、ひとをあるイメージで決めつけ、からかい、軽蔑する。そんなことはないだろうか。いってみれば、自分と世の中を繋ぐ一つの形が差別なのだ。さまざまな“構え”や“ぎこちなさ”を捨てれば、差別と“わたし”の生き生きとした出会いが生まれる。この問題と向き合うときの姿勢を語り、具体的に差別とつきあう方法を提案する。

差別を自分のこととして考えることが必要で、ただ単純に否定、排斥するのではなく、それをきっかけに社会を捉えるべきとの論。具体例も多くてわかりやすい。
ただ、著者がいい事例として紹介している差別確認会の様子は、読んでてもまったくいい事例と思えず、確かにつるし上げられている側に対していろいろ投げかけてはいるのだが、やはりつるし上げにしか読めなかった。
著者は筑波大教授。一度、差別論の集中を受けたときの先生だったかもしれないが、よく覚えてない。