最近のもの

「日本の農地改革」は30年以上前に、終戦後に農地改革を担当していた昭和17年入省の人が書いたもの。終戦直後、12月に早速一次改革の法案を出しているのがすごい。地租改正で整えられた土地台帳があったからスムーズに農地改革が進んだんだとか。最近中国の本をよく読むが、土地改革が地主の処刑を伴わずにできたというのは、改めてすごいことなのでは。
「革命とナショナリズム」は、「偉大なる道」の時代を今の目から見たらどうなのかと思って改めて読んだもの。やはり「偉大なる道」はかなり恣意的に書いてあることがわかる。
社会主義への挑戦」はその続きもの。大躍進や文革などの混乱期の様子がよく書いてある。あっさりと2000万人以上が死んだとかかれてしまうのが恐ろしい。1949年に共産党が政権を取った後も国民党の残党などの「反革命鎮圧」がされて50万人が処刑されたとか。中国の歴史は人数の感覚が麻痺する。