失われた時を求めて(5)――ゲルマントのほうI

失われた時を求めて(5)――ゲルマントのほうI (岩波文庫)失われた時を求めて(5)――ゲルマントのほうI (岩波文庫)
プルースト 吉川 一義

岩波書店 2013-05-17
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パリのゲルマント館の一翼に引っ越した一家。家主の公爵夫人は神秘の輝きを放つ貴婦人。その威光にオペラ座で触れた「私」は、コンブレー以来の夢想をふくらませ、夫人の甥のサン=ルーを兵営に訪問、しだいに「ゲルマントのほう」へ引き寄せられる。

相変わらず主人公の正体不明ぶりがすごい。ストーリーはあってないようなもので、「私」の思いをつらつら読むだけだが、この巻ではドレフュス事件もキーワードになっていて比較的読みやすいかもしれない。